第9期講座
- テーマ:
- 現代日本という難問
- 日程:
- 2010年9月11日~2011年6月25日
- 会場:
- PHP研究所・東京本部 2Fホール
- ※PHP研究所は移転しました。ご注意ください。
| 講義タイトル・日程 | 講師 | |
|---|---|---|
| ■政策は経済を支えられるか (1) 2010/09/11 (2) 09/25 (3) 10/02 |
東谷 暁 | |
| ■高度大衆社会から下流大衆社会へ (1) 2010/10/16 (2) 10/23 (3) 11/06 |
竹内 洋 | |
| ■安全保障の現在と展望 (1) 2010/11/27 (2) 12/04 (3) 12/11 |
櫻田 淳 | |
| ■司法制度のあるべき姿 (1) 2011/01/29 (2) 02/19 (3) 03/05 |
西野喜一 | |
| ■環境問題を根底から科学する (1) 2011/05/14 (2) 05/28 (3) 06/11 |
武田邦彦 | |
| ■人間学シンポジウム「テーマ未定」 ※決定次第告知いたします。 2011/6/25 |
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御挨拶
二〇〇一年にスタートした思想講座「人間学アカデミー」は、二〇〇九年七月までに第八期を終了し、その後、会場としてお借りしていたPHP研究所が移転したため、一年間のお休みをいただきました。このたび幸いにして再開の準備も整いましたので、二〇一〇年九月より、新しいPHP研究所にて第九期をスタートさせる運びとなりました。ここにこぎつけるまでにお力を貸してくださった皆様に、心より御礼申し上げます。
さて、すでに皆様方も日ごろお感じになっていることと存じますが、民主党政権を中心とする現在の日本の国情、世情はまさに危機的状況というにふさわしく、私たち一市民もこの状況を前にしてただ安閑としてはいられない心境のうちにあります。
元来「人間学アカデミー」は、折々の時局にいたずらに揺さぶられることなく、長いタイムスパンを見込みながら、「人間」をできるだけ深いところから捉えるという趣旨のもとに継続してきた講座ですが、今回は、時局の緊迫を踏まえつつ、少々視線を現在の日本国家、日本社会が抱える喫緊の諸課題という領域に移し変え、それらについてどこまで的確な思考の軸を定められるかという点にテーマを絞ってみることにいたしました。
とはいえ、知の探求には、おのずからそれにふさわしい時間と静謐な心構えとが要求されます。私が個人的に尊敬している福沢諭吉は、「学問の要は活用にあり」と喝破する一方で「学問は日ごろの養生であり、政治はそのつどの対症療法である」と、両者を峻別することを忘れませんでした。私どもも、上野に轟く砲声に動揺する学徒たちを「こんな時節こそ、落ち着いて勉強するときではないか」とたしなめた福沢のひそみに倣い、腰を据えて「この日本の現在及び未来」について思想の言語を共有したいものと考えます。
今回お招きする講師の方々は、グローバルな視野をキープしながら鋭く国政を突く政治経済ジャーナリスト・東谷暁さん、日本近代史における生活意識の探求を通して常識を覆す社会学者・竹内洋さん、日本の国益と安全保障についていつもヴィヴィッドな提言を発する気鋭の政治学者・櫻田淳さん、裁判員制度に反対の立場を貫きつつ、あるべき司法制度の姿をたゆまず追究されている法学者・西野喜一さん、地球温暖化のウソを見抜き、政治取引化してしまった環境問題の欺瞞を徹底して暴く自然科学者・武田邦彦さん、の五名です。いずれ劣らぬつわもの揃いの今期「人間学アカデミー」に必ずやご満足いただけるものと信じております。どうぞふるってご参加くださいますようお願い申し上げます。
二〇一〇年五月
小浜逸郎
