第2期講座
- テーマ:
- 自分と社会をつなぐもの
- 日程:
- 2002年9月21日~2003年7月19日
- 会場:
- 私立麻布学園
| 講義タイトル・日程 | 講師 | 書籍情報
講義録をもとにできた本の情報です。PHP研究所から刊行。 |
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| ■身体から社会へ (1) 2002/9/21 (2) 9/28 (3) 10/12 |
小浜 逸郎 | 書名 なぜ私はここに「いる」のか PHP新書 735円(本体700円) →Google検索結果へ |
| ■「こころの治療」とは何か (1) 2002/11/2 (2) 11/30 (3) 12/21 |
滝川 一廣 | |
| ■法と個人 (1) 2002/12/7 (2) 12/14 (3) 2003/2/22 |
橋爪 大三郎 | 書名 人間にとって法とは何か PHP新書 735円(本体700円) →Google検索結果へ |
| ■不条理なるものとしての人間 (1) 2003/2/15 (2) 3/1 (3) 3/15 |
呉 智英 | |
| ■社会思想と現象学 (1) 2003/4/26 (2) 5/10 (3)5/24 |
竹田 青嗣 | PHP新書から刊行予定 |
| ■新しい国家像をもとめて (1) 2003/6/7 (2) 6/21 (3) 7/5 |
佐伯 啓思 | PHP新書から刊行予定 |
| ■卒業シンポジウム 「自分と社会をつなぐもの」 2003/7/19 |
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第二期ご挨拶
2001年10月にスタートした連続講座「人間学アカデミー」第一期は、2002年6月をもって、ご好評のうちに全日程を終えることが出来ました。参加して下さった受講生のみなさん、快く講義を引き受けて下さった講師の方々、また、有形無形の支援を惜しまず提供して下さった麻布学園関係者その他の方々にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
第一期では、「心の意味を問い直す」をメインテーマとして、成熟した近代社会における個人の生き方の問題に原理的なヒントを提供することを試みました。それは、次のような問いに答える形で展開されました。「心」はどのような成り立ちになっているのか、言葉とは何か、「国家」はいかなる仕組みによって私たちの生を規定しているのか、私たちの生の意味を支えている時代条件は何であり、それはどんな危うさを内包しているのか、西欧思想によって未だ深く踏み込まれていない領域は何か、そして、これらを考えるに当たって、どんな世界了解の構えを新たに身につけるべきか。
いずれの講師にも共通していたのは、「生き方」の規範が絶対的なかたちでは成り立たなくなった現代文明社会の状況を前提として、人間論的な基礎概念を根本から編み直すべきだという問題意識の強さでした。
このことを踏まえて、第二期では、軸足を少し社会的な視点に移し、合理ではけっして割り切れない人間のあり方、法や国家と個人のかかわり、精神医療の実践的問題、現代思想は日常社会的な生とどこで切り結ぶのか、などをテーマとしてみたいと思います。「自分と社会をつなぐもの」と題したゆえんです。
私ども主催者は、この講座を「人間学」という名でくくることにいささかの自負を込めています。私どもは、いたずらに「知の最先端」を気取るのでもなく、また刹那的な慰安やノウハウを提供するのでもなく、新世紀を生きる人間にとって何が重要かをじっくりと腰を据えて考えていくための、開かれた思想の空間としてこの講座を位置づけたいと思います。それはまた、多様に散乱した今日の個別専門諸科学・諸思想が、どういう手続きを踏めば、再び私たち個々の実存にとって意味のある統一的な像を結ぶのかという問いに対して、常に自覚的であろうとする態度の表現でもあります。よろしくその趣意をおくみ取りいただき、ふるってご参加下さることをお願い申し上げます。
2002年8月1日
小浜逸郎・佐藤幹夫
