第3期講座

テーマ:
人間はどこまで自由か 
日程:
2003年9月20日〜2004年7月10日
会場:
私立麻布学園
講義タイトル・日程 講師 書籍情報

講義録をもとにできた本の情報です。PHP研究所から刊行。

自由という謎
 (1) 2003/9/20 (2) 9/27 (3) 10/11
長谷川三千子 PHP新書から刊行予定
アメリカ論
 (1) 2003/11/1 (2) 11/8 (3) 11/22
橋爪大三郎 書名  アメリカの行動原理
 PHP新書 735円(本体700円)
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責任論
 (1) 2003/11/29 (2) 12/13 (3) 12/20
小浜逸郎 書名  「責任」はだれにあるのか
 PHP新書 756円(本体720円)
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恋愛という不自由
 (1) 2004/2/7 (2) 2/21 (3) 3/6
小谷野敦
「私」はどこまで自由か
 (1) 2004/4/24 (2) 5/8 (3) 5/22
浜田寿美男 書名  心はなぜ不自由なのか
 PHP新書 777円(本体740円)
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「親」であることの意味
 (1) 2004/5/29 (2) 6/12 (3) 6/26
滝川一廣 PHP新書から刊行予定
卒業シンポジウム
「自己責任と自由」

 2004/7/10
パネリスト
長谷川三千子、橋爪大三郎、浜田寿美男、滝川一廣、小浜逸郎
司会
佐藤幹夫

第三期ご挨拶

 多くの方のサポートによって、思想講座「人間学アカデミー」は、ここに第三期をむかえることができました。第二期までに参加してくださった熱心な受講生のみなさん、講義を快く引き受けてくださった講師の方々、会場運営にご協力くださった麻布学園関係者の方々、当講座についての情報を広めてくださった方々その他に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

  おかげさまで、この講座で行われた講義のほとんどをシリーズ本として出版する企画も着々と進んでおり、現在すでに、橋爪大三郎著『「心」はあるのか』、小浜逸郎著『「恋する身体」の人間学』が、ちくま新書より刊行されております。

  第三期では、第一期のテーマ「心の意味を問い直す」、第二期のテーマ「自分と社会をつなぐもの」をふまえて、「人間はどこまで自由か」をメインテーマといたします。

 「自由」という主題は、私たちの私生活面においても、また、刻々と変動する世界情勢の面においても、現代の生を考えることにとって最も重要なキーワードの意味をもっています。ご承知のように、近代社会は、「すべての人々の自由と平等」を実現することを理念として出発しましたが、いうまでもなくその道は平坦とはとても言えませんでした。そして、経済的な「自由」をそれなりに確保した先進諸国家の住民が、現在、自由感を満喫した生活を送っているかと問えば、これも必ずしも肯うわけにいきません。さらに、国際社会は、よきにつけ悪しきにつけ、「自由」の理念を真正面から掲げる超大国アメリカの動きを抜きにしては語れない傾向をますます強くしています。

 第二期の講座で、何人もの講師の方の口から「自由」という言葉がしばしば発せられましたが、それらは、人間は果たして自由な存在なのかという問いに対する、肯定、否定、懐疑をこもごもに含む、多彩な様相を呈するものでした。そこで今回は、いったい、人間が「自由な存在である」とか「自由であろうとする存在である」という命題が、どういう意味で成り立つのかについて、より具体的に考えを深めてみたいと思います。よろしくその趣意をご理解いただき、ふるってご参加くださるようお願い申し上げます。

2003年7月20日
小浜逸郎・佐藤幹夫